「半分、青い」のヒロインは、永野芽郁が演じる鈴愛(すずめ)です。彼女は、月刊の少女漫画誌の連載を持つ人気漫画家で、漫画を描くことに命を賭けています。
彼女の友人である清野菜名演じる漫画家ユーコは漫画のネタ切れで、もう仕事を続けるのがしんどくなっていました。
対照的な二人ですね。
「半分、青い」第70回目の見どころは二人の本音をぶつけ合う言い合いです。
ユーコは知り合ったお金持ちの男性と結婚して漫画家の仕事を辞めることを鈴愛に伝えました。そして、彼女は「鈴愛も合コンに行きなよ。何のためにこの可愛い顔があるの?街で綺麗に着飾るためでしょ?」と、鈴愛も外に出て恋愛したほうがいいとアドバイスしました。
ユーコはなかなか押しが強いですね…
更にユーコは続けます。「漫画家は締め切りに追われてカレンダーが真っ白だ。毎日会うのは宅配便の人だけ。服を買っても着て行くのは月に1.2回だけ!」
鈴愛が言い返した言葉は「カレンダーが真っ白なのが嬉しい!私は夢中に漫画を描きたい」…鈴愛は本当に漫画を描くのが好きなんですね。
その後のユーコの言葉が衝撃的なんです。
「それはオタクと一緒だ!引きこもりだ!結婚もできないし、子供も産めない!」
…え?ユーコも漫画家してたやん?ユーコも元々オタクやん?と思いましたね。二人は一緒に漫画家デビューを目指してがんばってきた仲です。
ユーコは鈴愛と違って漫画の仕事に没頭できない妬みゆえに、負け惜しみで結婚が全てと言っているように感じました。
オタクと引きこもりと独身をバカにするような台詞に、ツイッターでは荒れてる人もいましたが、この回のドラマの内容は本当に深いと思いました。
要は、仕事には向き不向きがあるということです。
ユーコのようにおしゃれして外に出て行きたい人にとっては漫画家のような在宅勤務は、いくら漫画が好きでも苦痛になるのです。
ひと昔前は早く結婚しないと売れ残るとクリスマスケーキのように女性は例えられていました。今では自力で稼ぐ独身の女性も多いですが、昔は女性は特に結婚して子育てするするのが良しとされていましたよね。
女性には色んな選択肢があります。
鈴愛のように仕事に没頭するキャリアウーマン。
ユーコのように結婚して子育てする道を選ぶ主婦。
今の時代、結婚が遅いとキャリアウーマンでも結婚していないことを批判されたり、だからと言って主婦は稼ぎがないことをバカにされるようですね。
日本社会は、女性が生きづらいように感じます。
でも、どんな選択肢を選んでも女性は何かと叩かれる男尊女卑な部分が日本にはあるので、鈴愛とユーコのように、自分がしたいように生きていいのだなと思いました!
仕事をするのだって鈴愛みたいに家でしてもいいし、好きな人がいるのならユーコみたいに結婚するのも幸せですよね。
女性の生き方を考えさせられました。
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