「アンフェアな国 刑事 雪平夏見」 秦建日子・著
型破りな女刑事、雪平夏見の奮闘ぶりを描いたシリーズの第5弾です。かつては捜査一課検挙率ナンバー1を誇っていた雪平ですが、あれからずいぶんと時が経ちました。年齢を重ね、ケガの後遺症で不自由になった左腕を抱え、しかし不可解な人事異動によって、また刑事として勤務することになるところから物語は進んでいきます。バリバリ働いていた若かりし頃から一貫して、雪平はどこか痛々しく薄幸な印象を受けます。そんな雪平ですが、多くの謎が残る過去のひき逃げ事件の真相を求めて、危険を顧みず単身韓国まで行ってしまう行動力はさすがでした。始めはまったくバラバラに見えた複数のエピソードが、終盤ですべてつながっていることが明らかになる展開は見事で、引き込まれました。雪平の新しい上司、玖島に実は裏の顔があったことが、一番予想外で驚かされましたが面白かったです。そして、ずっと雪平を想い続けてきたかつての相棒、安藤の思い切ったセリフで終わるラストシーンには、胸を打たれました。
ありがとう寄稿。
表紙は図鑑所有者とそのパートナーの御三家達です。イエローのチュチュは描かれておらず、エックスのマリソ、ワイのけろけろが最終進化しています。
ポケットモンスターSPECIAL山本サトシ画集/感想ネタバレ注意!あらすじ・表紙は図鑑所有者とそのパートナーの御三家達です…。 #COMIC - 面白い漫画を教えてください。