「わたしを離さないで」著者「カズオイシグロ」
何年か前に小説を読み、今年ドラマ化されて、もう一度読み返したいと思い買いなおしました。最初はどういう世界なのか明かされず、読み進めていくうちに全貌が見えてきて、ぞの残酷さ理不尽さに心が持っていかれる内容です。
「臓器移植のために作られたクローンの子供たち」の話です。
ある学校で教育を受け、先生や外の人間には気味悪がられる。ある年齢になると自分たちの「使命」を知り、将来なりたいもの、愛する人とずっと一緒にいられない、長くは生きられない、ということに登場人物の若者たちがそれぞれ色々な葛藤と戦い、諦めや、ある噂を聞き一筋の希望を持つもそれすら絶たれ、本当に希望のない物語でした。
語り手の女の子はとても賢く聡明で、そんな境遇で情緒不安定になってしまい八つ当たりのようなことをされても人の気持ちをすごく尊重する女の子で、こんなにも普通の人間と変わらないのに、複雑な気持ちを抱えつつも、冷静に自分の今与えられている介護人という仕事をしっかりとこなし、読んでいて心が苦しくなりました。
それでも文章や、登場人物の細やかな心情の描写に読むことをやめられず、一回目も二回目もいっきに読んでしまいました。
ありがとう寄稿。
不動にとっては「鬼」となる出来事にもなってしまうのです。やはり大切な人物が奪われると豹変してしまうのもかなり見所にもなってくるものです。
不動4巻第2話「慟哭」感想&あらすじ・王は麗華に対して銃を向けてしまうのです…ネタバレ注意。 #マンガ - ジャンプ部屋ブログ