2016年5月23日月曜日

感想・書評「レッドスワンの星冠:綾崎隼」ネタバレ注意・イラストレーターは人気のあるワカマツカオリさん、表紙がまた独特の印象(レビュー)。 #読書

レッドスワンの星冠 綾崎 隼 試合の描写に引き込まれる。

綾崎 隼の執筆する本は他にも幾つもあるのだが、全体において言葉に対する丁寧さがところどころで見受けられるので、読んでいるとその静謐な描写の仕方に次第に引き込まれていく。
また、ストーリー展開のくどさのないところや、主人公となる者達がそれぞれ親戚関係であったりと繋がっているので、幾つかの作品を通して読んでいるととても面白い。
もちろん、一冊のみを手に取っても十分に物語を楽しむことができる。また、イラストレーターが、人気のあるワカマツカオリさんなので、表紙がまた独特の印象を放っているのも良いところである。そして、今回取り上げるレッドスワンの星冠は、2冊に分かれていて、そのうちの1作品目である。テーマは、サッカー。
赤羽高校の選手達の成長や挫折、試合の展開、その背後の関係性にいたるまで、見所は満載である。
赤羽高校のエースだった主人公が、試合での過度な相手側のプレーやストイックな性質による過度な疲労により、回復の目処が立たなくなるシーンがある。
その後、選手達の監督の補佐を担う役となるのだが、そこからがまた面白かったりもする。
全体を通して、読んでいて疲れるなと思う箇所が少なくまとまっているので、312ページに渡る少し分厚い小説なのだが、興味が薄れることなく、1日で読了できる。

ありがとう寄稿。

世界規模の大きさで物事を考えようとするのはかなり驚くばかりにもなってくるものです。この後の展開にはかなり見物にもなってくるものです。
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