2016年7月4日月曜日

感想・書評「その女アレックス:著者ピエール・ルメートル」ネタバレ注意・前半はスリルに富む。後半は筋に粗さが目立ってやや不満(レビュー)。 #読書

「その女アレックス」著者ピエール・ルメートル 前半はスリルに富む。後半は筋に粗さが目立ってやや不満。

フランスの作家ピエール・ルメートルのミステリー小説「その女アレックス」。あらすじは、アレックスという美女が突然何者かに拉致される。監禁されたまま放置され、死を意識したアレックスは決死の脱出を試みる。が、物語はアレックスの脱出劇を発端に意外な方向へ進みだす、というもの。前半と後半で物語の焦点ははっきり分かれる。前半は絶体絶命の罠からの逃走劇。後半は、アレックスという女の過去と目的の謎を追っていく展開に。前半、小さな箱に全裸で閉じ込められたアレックスが容赦なく苦しめられるさま、そしてそこからどうやって抜け出すのか?といった場面は、文句なしに引き込まれ、ページを繰る手も進む。そこからアレックスがどういう人物で何をしようとしているのか、という点に焦点が移ると、ストーリーの強引さが目につきだし、読み手のテンションもやや下がる。前半と後半で物語が分かれている点も、さかのぼって考えるとそんなに必然性がないように感じる。主人公の凄惨な過去も、少しあざとく感じられてしまう。かといって読み終わって後悔するようなたぐいの本ではなく、ややもやもやは残るものの、十分楽しめて代価相応の満足感は得られると思う。

ありがとう寄稿。

闘いが終わった後にもかなり追い込まれた展開にもなってくるものです。しかし慶次、利久の気持ちにもかなり共感出来る部分もあるものです。
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