オリンピックの身代金 上下2巻 奥田英朗 前回の東京オリンピックの社会背景がちょっとわかります。
この本との出会いがちょっと変わっています。本好きの方にはもう有名かもしれませんが、北海道の町の本屋さんで「一万円選書」ということをやっています。お客さんにアンケートをとりながら、その人が読まなそうで、きっと好みに合いそうなものを一万円分選んで送ってくれるものです。申し込もうと思ったら、もうすでに人気になりすぎて、今年は締切となっていました。そこでいろいろ調べていたら、この本をおすすめされている方が多かったので、読んでみました。昭和39年の東京オリンピックの前年に会場の作りのために働くことになった苦学生の秋田出身、東京大学大学院生の主人公島崎国男の話です。国男の兄が工事の仕事をしていて亡くなります。そして兄の苦労を知るため、夏休み中に国男が工事現場で働くことにしました。そしてその中で、様々な世の中の理不尽な仕組みに挑み、最後はオリンピック会場を人質に事件を起こしてしまいます。平成の現在に読むとわかりづらいこともあるかもしれないけれど、世の中の大きな仕組みは今も一緒だなと思いました。国男とともに事件をおこす村田留吉との関係も初めは世慣れた留吉が、最後は国男の暴走(と言ってしまうことは、かわいそうですが、他に言葉が見つかりません)を心配するようになります。読み終えた後、小説というより、事件のノンフィクションと読んだ気がしました。39年のオリンピック当時、きっと国男や国男の兄のように働いた人がたくさんいたのだろうと思いました。そして、そこに直接かかわらなかった人々はきれいで華やかな所しか印象に残らなかったんだろうなと。2010年のオリンピックは働く人たちにとっても夢のもてるようなものになってほしいとも思いました。
ありがとう寄稿。
ブロッコリーは小房に分けて芯の部分は輪切りにする。
さつまいもは皮ごと輪切りにし、たまねぎは縦半分の薄切りにする。
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