荒井利子「日本を愛した植民地 南洋パラオの真実」教科書にない歴史に触れる事ができました
昨年天皇皇后両陛下が御訪問された南太平洋の島国パラオは、今日美しいダイバーズスポットとして愛好家の人気を集めていますが、かつて日本によって統治されていた事を知る人は、若い世代には少ないと思われます。又日本による統治の実態を把握している人はさらに少ないでしょう。本書には、著者が現地に赴いて統治時代を知る古老たちのお話を聞き取りながら当時の様相を再現されています。そこに浮かび上がる南洋庁パラオは、大日本帝国によるストイックで清潔な枠組みの中で、現地の人々と日本人の移民が仲良く働く明るい協同の世界でした。戦後GHQによって黒く塗りつぶされ、又近隣諸国や日教組によって声高に糾弾された末に私達戦後世代に伝えられる戦前の日本は残酷極まりない暗黒時代です。本書は、自虐史観教育に慣れた若い世代にこれまで殆ど伝えられなかった美点の一つを知る手掛かりになると思います。日本の多くの若い人々が本書を読み、自分の国のに対する誇りを取り戻す事を願います。
ありがとう寄稿。
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